「火曜曼荼羅」2024.12.31By SeimeiWada

「火曜曼荼羅」2024.12.31By SeimeiWada

 

アメリカとはどんな国なのかと考えるのは、わが国が彼の国に全面的に安全保障をおんぶしているからだけの卑屈さからだけではあるまい。アメリカという国は訳がわからないような国になってきているからと本能的に感じ入っているからではないのか。言葉を悪く表現するならば、大谷選手の高額契約金、GAFA(グーグル、アマゾンなどの原材料と比較した抽象化)の勢い、話題の多い、皇族に連なった日本人弁護士の給与などもろもろの法外な見入り。ただアメリカは世界最大の実入りの国すなわちGDP世界トップという一等賞の燦然と輝く力量のプライドに裏打ちされたものだと。

 

しかし、素人目にはすべてが眉唾物にみえてきていかんともしようがないのもまた事実である。アメリカ、一人当たりのGDPは七万ドル、他方ドイツやフランス、日本の四万ドル。このギャップは本物なのであろうか。どうも嘘があるような気がしないでもない。

 

一例としての高給取りの弁護士の給与はGDPの数字に算定されている。経済における生産性はないが、経済の潤滑油としての経済効率化の数字の意味をもつ。ところで、もしもですよ、一円ですむ効率化しかないのに一万円だと騙して?経常されてあるとしたらどうだろうか。ま、良く見積もって、四かけでみるとする。ほんものの工業、農業などの数字とあわせてもアメリカの一人当たりのGDPはヨーロッパ主要国や日本より低くなる可能性がある。

 

以上の数字の結果はおいそれとは信じられないかもしれないが、少し以上に信憑性を加味させる統計がある。その一つに、アメリカの白人35歳から45歳人口の急激な減少である。アルコール中毒、自殺、鎮痛剤の多用による死亡率の上昇によるものであった。アングロサクソン主流のエリートはさておき、白人の間に何らかの大きな分断ができ始めているのではないかと言った疑いである。

 

次の一つに、国の未来にとって重要な乳幼児死亡率という数字である。アメリカはダントツに高く、ほんものの一人当たりのGDPの順位と一致する。日本よりも低くなる。

 

次の一つは、GDPアメリカの9%もないロシアにシクムク(躊躇)してウクライナ戦争に遅々として勝てないどころか、主力155mm砲弾すら十分に生産できず、ウクライナが必要とする兵器の生産におぼつかないとは、複数の主要シンクタンクから指摘されている。アメリカはヨーロッパなくしては生きてはいけない国だと自覚がめばえるのかもしれない。戦争などしている場合かと、生き着くところの貧困化がプログラムされだしたら、アメリカのニヒリズムは際限がなくなり、サイゴンバグダッド、カブールに限定された戦争終結形態が崩壊して全世界へと拡大へと導くニヒリズムの神が大手をふるうかもしれない。ソフトランディングを阻むものは、急激な世界の脱ドル化、ドルで賄われたアメリカの輸入の終焉。それに直接に恐怖をあおるものとしての、ドイツとロシアの接近である。わが国のジャイアンにかしずく従順なスネ夫でずっとあり続けるは、それはそれでいいことなのかもしれない。なにも率先してヨーロッパ諸民族のゲームにしゃしゃり出る必要も無いからだ。ただ、東アジア領域での戦争にあっては、わが国が代理戦争の主役として、全面に押し出されることは、覚悟しておく必要は、肝に銘じておくべきところだ。それはボスであるジャイアンへのスネ夫の忠義というもののための成り行きなのだろう。それはいつのことなのかは誰もが知りたいとこではある。現時点でいえることは、アメリカの没落、貧困過程が早まり、一か八かのニヒリズムの女神が勢力を拡大するとき、もっとも早まると考えられる。ただ、アメリカの騙しとしてのGDPが益々磨きがかかり、国内の消費以上に輸入が順調なシステムが良く機能していれば、遠い将来ということに落ち着きそうである。

 

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