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リアリストの目19.9.22
(phto/西村とき子)
30年前のわが国の貧困率は10%位だったが、2012
年には16%に上昇いている。その間意識の面で、わが国を一流国と思っている数字は40%弱から50%を超えるようになっている。
国民一人あたりのGDPは、この間6位から26位に下がっているという現実があるのにである。
政府、メディアがそろいもそろってわが国はいい国だとナルチシズムにひたっているようだ。
一つ見えることは、賛成者ばかりではないのに、消費税が上がることに本格的なデモの一つも起きない。むしろ、異常なことだ。国内全部が飼いならされた羊となり、空気を読め、の無言の命令に服しているがごとくだ。
この一例だけからも、活力を喪失しだした、老人の国になりつつある風景が見えてくる。このままだと、競争力も喪失した国にまっしぐらとなりかねない。オリンピックといったお祭りだけでは如何ともしがたい。By seimeiwada.